【連載記事】虹の向こうに⑨
2018年3月17日、初めて陸前高田レインボーハウスへ、ワンデイプログラム参加してきました。
盛岡で前泊して行きましたが、夜勤明けだったこともありオールで盛岡へ。若さゆえなのか、オール出来た自分自身に驚きながら、期待と不安を抱えながら向かいました。
次の日の朝、盛岡~一ノ関へ。
一ノ関からは何回か参加されている先輩ファシリテーターさんとご一緒して、春の陽気に包まれながら陸前高田へ向かいました。
アットホームな雰囲気に癒されながら、ミーティングを済ませた後、職員さんが陸前高田の町を少し案内してくださいました。お昼の買い物でスーパーに来た際に、目に飛び込んだのは高台を示す看板。7年目を迎えた今でも色濃く残る場所なんだ、目の当たりにした光景は心にくるものがありました。
そのスーパー近くの仮設グラウンドで子供たちが野球の試合をしてました。
「がんばれー!」「回れ回れー!」
大人と子供の声援が飛び交うところには笑顔があり、ほほえましい気持ちに。
ご飯を食べ13時からスタート。ファシリテーターや職員さん合わせ大人は5名、子供たちは保護者も合わせて5名の参加でした。今回は男の子が多くカードゲームや野球をして、一緒に楽しんできました。
ある男の子が自己紹介をする時から最後まで、私にちょっかいを出してくるんですね、いじわるそうに。でも、その笑顔が眩しくて、嬉しくて。初めてでどうすればいいのかなって悩んでいても時間が経つごとに笑顔が広がっていく。
あぁ、良かったなって素直に思えた瞬間でした。
3月は新年度が始まり、卒業シーズン。彼らも新しく中学校や高校など新しいスタートが始まるとき。彼らと同じく私もファシリテーター1年生を迎えたばかり。これから彼らも私も新生活が始まります。
〜工藤千穂(あしなが育英会ファシリテーター)