今年も、 アトリエカヌー竹内さんと作る トヴォの天然藍染(2019年版) はじまりました。
(この記事は、2018年7月4日発行「tovo paper vol.018」に掲載されたものを転載しております。)
昨年、2017年、藍のボランティア参加された皆様、ありがとうございました。おかげさまで、昨年の藍で染めた藍染チャリティ商品が2018年7月に発売予定です。残念ながら、昨年は不作となり、藍染に使える葉っぱが多く採れませんでしたので、今年は「てぬぐい」のみの販売となりますが、1年かけて皆で種から育てて作った各々の想いが込められたチャリティ商品です。てぬぐいに込められた想いを感じて頂けると嬉しいです。
さて、先般、2018年6月8日、藍の苗植えから、今年の「アトリエカヌー竹内さんと作るトヴォの天然藍染(2019年版)」がはじまりました。
と、その報告の前に、昨年までとは大きく変わったことをお話させて頂きたいと思います。
昨年、今まで使用させて頂いておりました青森市の畑が、事情により2018年からは使えないことになりました。様々に試行錯誤してきて、流れもつかみ、徐々に周知もされ、これからという矢先のことでした。
またゼロからかぁと思うと、面倒にもなり、いっそのこと止めてしまおうかなという考えもよぎりましたが、ずっとボンヤリと頭にあったことを始める為に与えられたチャンスなのかもしれないと考えるようになり、だんだん気持ちが切り替わっていきました。
10年を目標としたtovoの活動も、気がつけば残り3年となりました。はじまりがあれば、終わりもあります。数年前から僕は着陸態勢に入っています。このプロジェクトの「終活」をしながら、その着地点、つまり、終わり方を考えています。
tovoの中には様々なコンテンツがありますが、この藍染のプロジェクトに関しては、その終わり方の1つとして、どこかで社会福祉施設の方たちと一緒に進めていけたらと考えていました。つまり、彼らと一緒に試行錯誤しながら取り組んでいけたなら、目標期間を終えてtovoが解散しても、一緒に学んだ藍のプロジェクトのノウハウやコンセプトはカタチを変えて社会福祉の中に残っていくのではないかと考えていました。そのように考えると、今はいいチャンスだと思えるようになりました。
まずは、ずっと藍のご指導を頂いているアトリエカヌーの竹内さんに、その旨を相談しました。竹内さんの持っているノウハウを3年間かけて社会福士施設の方に教えてもらえるようお願いをしました。大変なことを押し付けているなとは感じていましたが、ありがたいことにご快諾を頂き、全面的に協力をして頂けることとなりました。
同時に、僕は一緒に取り組んでもらえる施設を探し、また、貸してもらえる畑を探しました。どちらも、とても時間がかかりました。大きな壁も感じました。僕自身の未熟さ、勉強不足も感じました。二転三転はしましたが、最終的に、一緒に可能性を探ってみようという施設が五所川原市内に2箇所、また、なんとか畑も五所川原市原子地区に見つかりました。
と、ここまでなんとなくカタチになったのが、つい先日、5月末のことでした。
さて、今春から竹内さんは、ポットで種から苗を育てていました。今年はその苗を植えようということになっており、その準備が整ったのは6月に入ってからでした。僕の仕事の関係もあり、タイミングも合わず、急遽、平日ではありますが、2018年6月8日に、苗を植えることになりました。
当日は、僕、竹内さん、畑の管理者、2箇所の施設の方が各1名ずつ、そして、平日にも関わらずボランティアの方が1名手伝いにきてくれました。まずは、竹内さんが持ってきてくれた藍の苗を、五所川原市原子の畑の分と、五所川原市内の2箇所の施設の分に分けました。そして、集まった6人で原子の畑に藍の苗を植えました。
それぞれの施設の分は、それぞれの都合の良い日に各自で植え付けをすること(1つの施設では当日6月8日に植え付け完了。また、別の施設では6月11日に植え付けが完了。)になり、こうして、昨年、皆で種取りをして取った藍の種が、今年は五所川原市原子地区の畑と、そして、2箇所の社会福祉施設にも広がっていきました。
五所川原市原子地区の畑
社会福祉施設①の畑(五所川原市金木)
社会福祉施設②の畑(つがる市)
両施設に広がっていった藍が、今後どのようなカタチになっていくのか、僕1人の力ではどうにもならない部分が多々あり、現段階では僕自身も想像できないでいます。このプロジェクトのコンセプト「1年間をかけて、みんなでチャリティ商品を作る」という点は残しつつ、残りの3年間で、なんとなくでもカタチになってくれたらなぁと考えています。またその都度ご報告していきたいと思います。
長々と書きましたが、今年も「アトリエカヌー竹内さんと作るトヴォの天然藍染(2019年版)」がはじまりました。今年植えた藍は、来年、2019年の藍染チャリティ商品となります。今年も1年をかけて、皆で一緒に作っていきたく考えておりますので、何卒宜しくお願い致します。
毎年の夏と秋の「刈り取り作業」などの時は、集まりやすい土・日にさせて頂き、もちろん「トヴォの芋煮会」も開催したいと思っています。場所は変わりましたが、これからも継続的にご支援を頂戴致したく、何卒宜しくお願い致します。
ではでは、今年も楽しみましょう!
〜tovo 代表 小山田 和正