【連載記事】虹の向こうに⑪
お久しぶり投稿です。
ファシリテーターの工藤です。
今回1/13の山田町ワンデイプログラムに参加してきました~。
実は去年3月以来2度目の岩手県訪問‥!10ヶ月ぶりという‥。
前泊を希望していたので、前日14時に弘前を出まして
電車に揺られ、新幹線に乗り、バスにも乗り‥所要時間約6時間!送迎の車に乗り山田町ホテルに着いたのは20時半を回っておりました‥すごいわぁ。
あしなが育英会職員さんとお話しして笑ったのが
6時間もあれば海外行けるよね笑
その通り、そりゃそうだ笑
隣県なのに近いようで遠いんだなぁとひしひし感じながら早めに就寝。
少しの緊張とわくわくを抱えながら。
2日目ホテルからタクシーで職員さんと一緒に陸中海岸青少年の家へ。
お子さん達やご家族の方々が来る前に場のセッティングや私たちファシリテーターが普段の日常からファシリテーターになる時間、コンディションを確認する(始まりの輪)を行い、皆さんを迎えました。
今回は初めましての方ばかりで、来たお子さんのエネルギーを合わせながらみんなの緊張を解くためにアイスブレークをしてから自由時間。
今回は
集まったみんなで始まりの輪
自由時間
お昼ご飯
自由時間
お話の時間(書き初め)
自由時間
お片付けの時間
終わりの輪
またね
の流れで10時半から15時まで遊びました。
今回はある女の子につきました。ファシリテーターは子供を守る大人の役割。ひとりにしていけないからというルールがあるからです。
初めはぼちぼちとお話をする程度‥
(この子のエネルギーはどれくらい?)
(私から話し込んでも‥待つのが大事)
そんなことを思いながら見守りお昼へ。
お昼ご飯をみんなで食べながらお話をして
終わったあとに‥
ねぇ体育館にいこうよ!
そう手をひかれて体育館に遊びにいきました。
(この子のエネルギーが高くなってる)
私たちみんな初めての関係から場にも人にも慣れ、徐々に自分を開示していく‥
(待ってて良かった、自発的にお話してくれてる!)
嬉しさを噛み締めながらフラフープやボール遊びを‥
しかし流石は子供の体力‥侮れん‥!
25歳の私は終始息をあげ、走るのについていくので精一杯‥運動しようかしら。これを機に笑
それから、お話の輪で今年度初めてのプログラムということもあり書き初めを。
最初はみんなどうすればいいのかなぁ?と手付かず‥
でも徐々に思い思いの言葉を書いて楽しんでいるよう。
ちなみに私は
日々是好日
自分らしく
を書きました笑
今年の目標ですね私自身の笑
みんなも楽しくなったのか、職員さんも混じってもくもくと書き初め笑
一番書いたのはその女の子。
なんと5枚も!楽しかったんだろうなぁ。
それからまたその女の子と体育館のホワイトボードで絵を描いたり漢字を書いたり、また走ったり‥
他のお子さんたちもゲームしあったり将棋で遊んだり‥
先輩ファシリテーターさんもその子供達に合わせて遊んでいく‥
時間が過ぎるのはあっという間。
あっという間に終わりの輪へ。
またねの前に
女の子が
ねぇ、これあげる!
これ私が作ったんだよ。
紙コップをね、こう切ってね‥
あとこれ!
みんなで読んでください!
と小さなプレゼントとお手紙を。
あの子毎回そうやって手紙とプレゼントをくれるんだよ~
と職員さんが教えてくれました。
個人でもらうことはできませんが、ほっこり嬉しい気持ちに。
そしてお別れ。
またねの時のみんなの顔!
笑顔が溢れて、最初の緊張はどこへやら!
そしてまたいつもの日常に戻っていく。
最後に私たちファシリテーター自身がいつもの日常に戻るように
終わりの輪をするんです。
今回2回目の自分の気づきとして。
子供達のどんなエネルギー、これは
プラスもマイナスも受け止める‥
その合わせかたの難しさ。8年経った今でも癒えることの無い痛み。
その女の子と遊んで観察して感じた時折見せる笑顔の中の少しの表情の変化。
それを感じたとき、大人の役割の大切さを改めて知ったように感じました。
寂しさや苦しさ、楽しさや嬉しさを
共有でき、分かち合い、知ってもらえる存在の大切さを。
だからこそファシリテーターの気持ちに切り替えたとき、
忘れてはならないのは
初めての場所でも子供も大人も入りやすい懐かしみを感じる環境づくりと心のあり方なのかなぁと。
オープンな心で接していく、
無理に私から話すんじゃなく
相手が話したら返す、受け止める
心のキャッチボールを。
それって人としての関係性のなかで
当たり前のようで出来ないことなんじゃないかなぁ、とどこかで感じた1日でもありました。
ファシリテーターをすると時々見えてくるそんな気持ち、気づきも大切にしていきたいですね。
また子供達の笑顔を見るために、細く長く付き合えるように。
自分も労りながら、またの機会に。
〜工藤 千穂(あしなが育英会ファシリテーター)