【新商品】tovo藍染Tシャツとてぬぐい(2016年版)
大変お待たせいたしました。やっと、tovo藍染Tシャツとてぬぐい(2016年版)が完成致しました。
今回、全面的にご協力頂きました青森市アトリエカヌーさんに、藍染のTシャツの相談をしたのが今年の、まだ雪の残る春。それから約4ヶ月。本当に丁寧に一枚一枚染めて、抜染して頂いたアトリエカヌーの竹内さんには感謝しております。ありがとうございます。
なんで、そんなに時間がかかったのか?
先月に発行しましたtovo paperの特集記事(坂本小雪さんの記事「tovo藍染Tシャツ 作業体験レポート」)を読まれた方もいらっしゃると思いますが、少し説明させて頂きますね。
アトリエカヌーの竹内さんの藍染方法は、江戸時代から伝わる「天然藍灰汁醗酵建(てんねんあいあくはっこうだて)」という方法。化学薬品を一切使わず、自然の原料のみを使用する染め方。今も自然志向の藍染め愛好家によって楽しまれている方法で、殺菌・抗菌作用やUVカット効果などがあるとされており、なんといっても天然藍だけにしかない美しさが魅力です。でもでも、ということは、、、つまり、ものすごく手間と時間がかかる作業だということですね。
今回、Tシャツのボディは、ユナイテッドアスレの5001-07/5001-72という後染め専用モデルを使用しました。後染め用だから、それ用になっているんだろうと思っていましたが、しかし、違うんですね。
まず、竹内さんは、Tシャツに付いてる糊や脂や汚れを落とすための精練作業から始めます。Tシャツには沢山のデンプンや脂汚れ、油脂、蝋、蛍光増白剤が付いてる為、専用の洗剤でシャツを煮るんです。寸胴で約1時間煮沸、そして、撹拌(かくはん)その後、洗濯をしてTシャツを乾かします。これをしないと染め終わっても白斑が出てしまうそうなんです。1枚2枚ではないですよ。今回tovoが用意したTシャツのボディを全てに対してこの作業が最初に行われました。これだけで何日かかるんだろう?という話です。
そして、ここからは、先月発行のtovo paperの特集記事(坂本小雪さんの記事「tovo藍染Tシャツ 作業体験レポート」)で坂本小雪さんが詳しく報告してくれていますが、
事前に用意した精錬の済んだTシャツを、まずは灰汁に漬けてTシャツをアルカリ(ph10.5以上)に馴らしていきます。
染め液が空気を嫌うため、シャツをギュっと絞ったまま、空気に触れる面積をできるだけ少なくして、そのまま染液に入れ、染液の中でゆっくりTシャツをほぐし広げながら、染液に浸していきます。
しばらくそのまま漬けておきます。坂本小雪さんたちが染め体験をした日は、このまま3〜4時間放置してたようですが、竹内さんはいつもは染液の調子のいい時に、朝から夕方まで液に浸けるようです。
放置後、今度はTシャツを染液からゆっくり取り出します。まずは水ですくもを落として、クエン酸を加えた水に漬けて中和させ、絞って空気に当てると、それまで緑がかっていた色が、青く発色してきます。坂本小雪さん曰く、確信的な青み!とのこと。
さらに、なかなか取れない付着したすくもの繊維は、洗濯機では取れにくく、シャワーで丁寧に洗い落としていきます。一旦乾いてしまうとすくもの繊維は取れないようです。よく洗い流したら、乾燥させます。
今回のtovoのTシャツは、この染めの大変な作業を3回〜4回繰り返しています。そして、やっと完成したのが今回のTシャツの青です。何度も言うようですが、1枚2枚ではないですよ。今回tovoが用意したTシャツ全てに対してこの作業が繰り返し繰り返し行われたわけです。
その後、今度は抜染。今回はtovoのシルクスクリーンを製作し、フロントとバック、各々一箇所ずつ抜染してもらいました。シルクスクリーンを使って抜染材を塗り、放置。一晩たつと、抜染材が触れた部分だけ藍色が抜染し白くなります。これでやっとTシャツの完成になります。
今回、紹介したのは、あらかじめ「竹内さんが用意してくれた染液」を使った染めと抜染の作業についてだけです。上述した「天然藍灰汁醗酵建(てんねんあいあくはっこうだて)」というのは、「染液」についてのことなんですよね。大事なのは、この染液なんです。
この染液をつくる為に竹内さんは春の種まきから始め、刈り取り、乾燥、発酵、、、多くの手間と時間をかけて、化学薬品を一切使わずに、丁寧に染液を作っています。つまり、藍染、藍染と言いますが、染めの作業はほんの一部、この染液を作る作業がほとんどなわけです。
今年はこの大事な大事な染液を使わせて頂き、tovoのTシャツが完成しました。アトリエカヌーの竹内さんには本当に感謝しております。ありがとうございます。
さて、すでに先月発行のtovo paperの特集記事(坂本小雪さんの記事「tovo藍染Tシャツ 作業体験レポート」)でも発表しておりますが、今年から僕らは竹内さんと一緒に来年のtovo藍染製品を種まきから始めています!!
以下のページにて、来年のチャリティ藍染製品を作るまでの過程を随時更新しております。お楽しみに!
「アトリエカヌー竹内さんと作るトヴォの天然藍染(2017年版)」
ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございます。ちょっと長い説明でしたが、たくさんの手間と多くの時間を費やしてできたのが、今回の藍染Tシャツと、てぬぐいです。ですので、ずっと待って頂いた皆さん、ゴメンなさい!たくさんの数を用意できませんでした。また、今年の再生産はありません。次は来年になります。
やっと完成した2016年版の藍染Tシャツと手ぬぐいをどうぞ宜しくお願い致します!
天然藍染Tシャツ(2016年版)
型番:AI-TS-2016
販売価格:4,500円(内税)
ご購入はウェブショップよりお願いします。
青森市アトリエカヌーさんに全面的にご協力頂きました「天然藍灰汁醗酵建(てんねんあいあくはっこうだて)」藍染Tシャツです。殺菌、抗菌作用、消臭、虫除け、紫外線予防などの効果があるとされており、天然藍だけにしかない美しさが魅力です。
手作業にて、1枚1枚丁寧に染め、抜染を行っております。その為、色ムレ、色ズレなどがあり、同じものがありません。
※洗濯時に色落ちする可能性もありますので、他のものと一緒に洗濯しないようお勧めします。
※掲載の写真と実際の商品とでは、色や質感が異なる場合がありますので予めご了承ください。
※Tシャツのサイズは大きめです。いつも着用されているTシャツよりも、ワンサイズダウンをお勧め致します。
●Lサイズ:
着丈79cm/身幅57cm/肩幅54cm/袖丈24cm
●Mサイズ:
着丈75cm/身幅54cm/肩幅50cm/袖丈22cm
●Sサイズ:
着丈70cm/身幅51cm/肩幅46cm/袖丈21cm
●160cm:
着丈67cm/身幅48cm/肩幅43cm/袖丈20cm
●150cm:
着丈64cm/身幅43cm/肩幅41cm/袖丈19cm
天然藍染てぬぐい(2016年版)
型番:AI-TN-2016
販売価格:2,000円(内税)
ご購入はウェブショップよりお願いします。
青森市アトリエカヌーさんに全面的にご協力頂きました藍染手ぬぐいです。手作業にて、1枚1枚丁寧に染め、抜染を行っております。その為、色ムレ、色ズレなどがあり、同じものがありません。
大きさ:330mm x 1000mm
※洗濯時に色落ちする可能性もありますので、他のものと一緒に洗濯しないようお勧めします。
※掲載の写真と実際の商品とでは、色や質感が異なる場合がありますので予めご了承ください。