「アマビエを届ける。」⑦〜青森市浅虫「古民家カフェ apricot」様
「アマビエを届ける。」の7回目は、青森市浅虫「古民家カフェ apricot」さんです。お店でtovoのチャリティグッズを販売してくださり、また、フリーペーパーの配布ご協力店としても、たくさんの方にtovoの活動を広げてくださっています。ダメだと思ったtovoの商品も、なぜかこのお店では売れたりします。お客さんたちも含めて、tovoの持っている独特の雰囲気を深く理解してくれている大切なお店です。お酒の好きな成田汐里さんにも、しっかり疫病退散のアマビエをお届けしました。
古民家カフェ apricot 成田汐里 インタビュー
(インタビュー日:2020年5月14日(木)・インタビュア:小山田和正)
今はどんな感じで営業されているんですか?
汐里「4月15日くらいから、テイクアウトのみにしています。
それまでは、人数制限をしながら店内で営業をしていたんですよね。でも、(感染防止の為に)できることはしているけど、なんか微妙だなぁ、ゆっくりしてもらえないよなぁと、ずっと気になっていました。家に帰ると、テレビでは感染者数や死亡者数が毎日ドンドン増えていってて、もうダメだなと思って、ある夜、テイクアウトにしようと決めたんです。
今のところは5月末までの予定ですね。」
突然テイクアウトを始めた感じですか?
汐里「夜中に思い立って、父母を起こして、明日からテイクアウトだけにするからって(笑)
お客さんのことが心配なのはもちろんですが、うちもおばあちゃんがいるんです。おばあちゃんはずっと家の中にいても、私たちは外で毎日不特定多数の方と接するわけですから、ちょっと怖いなぁと思いました。」
テイクアウトのみにする際にメニューの変更はされましたか?
汐里「イートインの時と同じメニューでやっています。以前からテイクアウトはやっていたんですが、店内で召し上がる方がほとんどでしたし、テイクアウトを大々的に宣伝してなかったんです。」
なるほど。もともとあったサービスをテイクアウトだけにしたという感じですね。
汐里「そうですね。テイクアウトのみへの変更はそれほど大変なことではありませんでした。
ただ、今までテイクアウトをしていなかったお店もテイクアウトを始めていましたから、お弁当箱などテイクアウト用の容器やスプーンやフォークなどが売り切れになってしまって、手に入らない状況が続きました。値段がすごい高いのは残っていたりするんですが、どうせ捨てるものだしなぁと思って。
そこで、SNSなどで『食器やバッグなどを持ってきてもらえると助かります』っていう告知をしたら、みんな持ってきてくれるんですよ。
野辺地町の自遊木民族珈琲さんがもともとゴミの削減のために活動されていて、SNSでもそのことをご紹介させて頂いたら、うちにもそういうお客さんが増えてきたんです。
自遊木民族珈琲さんのお客さんは、もともとマイカップを持ってくるとか、そういう方がほとんどですけど、うちはそういうのをやってなかったので、今回のことがあって、お店のことを気遣ってくれるお客さんがたくさんいらっしゃったのは驚きでした。
そういう意識を持っている方が多いんだなと感じています。資源のことはもちろんですけど、お店のコストを考えるととてもありがたいですね。」
お店同士のつながりというのもあるんですね。
汐里「飲食店の方たちも、すごく疲れちゃってて、テイクアウトとか、お店どうしようとか、そういう不安な毎日が続いていて、お互いに電話とかメールとかのやりとりがすごく多かったです。最近どうしてるとか、SNSで何かアップすると、それはどこで買ったのとか?飲食店同士のつながりが強くなったような気がします。お店を紹介しあったりとかもしていますね。」
テイクアウトもかなりの人気だって聞きました。
汐里「ゴールデンウィーク中ですね。特に土日が多かったです。11:30にオープンするんですけど、その時間にどうしてもお客さんが重なってしまうんですよね。ですので、ちょっと待って頂くお客様が多くなってしまいました。
だいたい開店当時からのリピーターのお客様が8割くらいで、新しいお客様は、青森エール飯やテイクアウトのサイトで見ましたとというお客さんですね。」
リピーターが8割、残りがエール飯からっていうのは、ほとんどが応援したいっていうお客様ですね。
汐里「そうですね。世界が大変な状況になって、暗いニュースばかりのような感じがしますけど、その一方で、毎日お客さんがお店に来てくれて、最後、帰る時には何か必ず応援の言葉をかけてくれるんですよ。わざわざメッセージを送ってくれたり。
本当に応援されていると感じます。その気持ちには大いに助けられているし、頑張ろうと思います。」
(終)
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