【新商品】トヴォの柿渋染ランチバッグ
もう青森はすっかり秋。山々もすっかり紅葉で彩られていますね。この時期はハロウィンの缶バッチなんかを発売しておりましたが、今秋は少し趣向を変えまして、なんと「トヴォの柿渋染ランチバッグ」を作りました!
今回、柿渋染めをお願いしたのは、tovoにも度々ご支援を頂戴しております青森市浪岡「h.k.n」の浅井千春さんです。昨年の冬に初めてお会いして、浅井さんの柿渋染めを拝見し魅せられました。レザーのような表情をしておりますが、使い込むほどにクタッと柔らかくなり、色も落ち着いてきて、なんとも表現できない顔になっていきます。いつかtovoから出してみたいとずっと思っていました。
今年に入ってから何度か浅井さんとお会いして相談しながら、お忙しい浅井さんになんとか時間を作って頂き(本当に時間と手間を要する作業なんです)、今秋に合わせて作って頂きました。かなり時間がかかりましたが、おかげさまで、かなりイイ感じに完成しました。
スタンダードとしてずっと作り続けておりますtovoのランチバッグを柿渋染めし、その後に、いつものフェルト(黒プリントは初!)を貼りました。また、いつもお世話になっております青森市のアトリエカヌーさんにレザーのタグを作って頂きました。今回は、シルクスクリーン印刷を施した特別ボックス入り!中には柿渋染めの工程を説明したカードを入れております。そして、なんと、この商品に関しては、浅井さんによるアフターサービス付きです!もし、染め直したい場合の連絡先がカードに入っておりますので、もう、何年も何年も何年も使って頂けるはずです!
完成までに、かなりの時間と手間がかかっております。その為、数もほんの限定数のみになります。また、いつものtovoのランチバッグの3倍の値段になっており、決して安くはありません(これでも正直ギリギリです)。でもでも、柿渋染めをご存知の方には納得できるお値段とクオリティではないかと考えております。トートバッグやランチバッグなどいくつかお持ちの方も多いと思いますが、特別な一枚として、何卒宜しくお願い致します!
【柿渋染めとは】
「柿渋染め(かきしぶぞめ)」は、庶民の間で古くから親しまれてきた染法の1つです。防水・防腐・防虫効果があり、さまざまな日用品に塗られていました。柿渋は、青い渋柿を潰して、絞った液を発酵させたもので、柿渋を何度も塗り重ねると鮮やかな「柿渋茶」を発色し、長く使い込むことによって独特の風合いになります。【トヴォの柿渋染トートバッグができるまで】
①最初にトートバッグの糊抜きのため、熱湯で煮沸します。糊の成分が溶け出し、お湯が薄い茶色になるので、それが完全に透明になるまで(2日間)煮沸を繰り返します。
②染まりを良くするために、植物性の素材である帆布に動物性タンパク質(今回は無調整の豆乳)を浸透させて、一度カラカラに乾かします。
③柿渋を帆布に浸し、天日干しで乾かすという作業を2日間繰り返します。(無臭で柿渋100%『柿多冨(カキタフ)』を使用)
④植物染料の浸染用媒染剤チタン液で媒染後、天日干しで1日乾かします。
⑤チタン媒染液の洗浄をして、天日干しで1日乾かして、完成!【柿渋染めをしてくれた浅井さんより】
お日さまの力を借りて染め上げた柿渋のお品です。今は硬めの手触りですが、使い込んでいただくうちに、柔らかく味のある風合いになっていきます。ぜひ、時間とともに変化する柿渋染めをお楽しみください。【ご注意】・当製品は充分な色止め加工をしておりますが、天然素材を使用している為、色が落ちる場合がありますのでご注意ください。
・お手入れの際は単品、手洗い、陰干しでお願いいたします。
・濡れたままでの天日干しは、激しい変色の原因となりますのでご注意ください。