tovoから2人目のあしなが育英会ファシリテーター誕生!震災・津波遺児の心に寄りそうボランティア ファシリテーター養成講座受講レポート
昨年、2016年から取り組み始めました「青森にあしなが育英会ファシリテーターをふやしてくプロジェクト」。昨年の坂本小雪さんに続きまして、本年、2017年、工藤千穂さんが盛岡市に於いて、12月2日〜3日の2日間に亘り開催された「ファシリテーター養成講座」を受講して、晴れてあしなが育英会のファシリテーターとなりました。tovoから2人目のファシリテーターとなります。今後は度々各被災地を訪れて、親を失った子供たちと一緒に歩んでいくことになります。工藤千穂さん、誠にありがとうございます。
このプロジェクトに対する、僕の気持ちは昨年から全く変わりません。
ですので、参考までに、昨年、2016年にこのプロジェクトを始めるに際しサイトに書いた文章をそのまま転載いたします。
tovoの活動期間は10年。残り5年。
この5年が過ぎれば、当然ながら、
このプロジェクトは、すぐに皆の記憶からは忘れ去られていきます。そんなことは別にどうだってイイことですが、
でも、消える前に、楽しく支援できる『人』を残したい。
ずっと僕が強く思い続けていたことを、
今、まだtovoが余力のあるうちに始めたいと思いました。今年から、tovoでバックアップして、残りの5年で、年に1人ずつ、
合計5人のあしなが育英会ファシリテーターを誕生させたいと考えています。あしなが育英会のファシリテーターとは、
震災や津波で親を亡くした子どもたちの心に寄り添うボランティアのことを指します。
具体的には、仙台、石巻、陸前高田の3か所にある、あしなが育英会レインボーハウスにて、
自由に遊び、おしゃべりする中で、ていねいに子どもの心に触れ、
子供たちが心の奥底で蓋をしてしまった思いを言葉や身体で表現することを
手助けするのがファシリテーターの役目です。きっと、僕らのようなプロジェクトがやるようなことではありません。
ある程度資金を持った、企業や団体などが進んでやってくれたらイイなと思っています。
でも、誰もやらないんだったらトヴォでやろうと。
その為に、たゆまぬ工夫と努力を続けて、
チャリティグッズを販売して、なんとかその資金に充てようと考えています。2016年10月2日 tovo代表:小山田和正
この僕の思いを受けて、本年、「ファシリテーター養成講座」を受講してくれたのが工藤千穂さんです。今現在の世間といいますか、社会といいますか、その状況を鑑みた時、工藤千穂さんのアクションは、なかなかできることではなく、本当にありがたいことだと深く感謝しております。
以下、今回の「ファシリテーター養成講座」を受講しての工藤千穂さんからのレポートです。
もしも、このレポートを読んで、自分でもファシリテーターになりたいと思った方は、どうぞ、お気軽にご相談ください。
ファシリテーター養成講座受講レポート 〜 工藤千穂
グリーフケアに元々関心があった私、自らも仕事柄「死」を何度も目の当たりにしました。
そして、何度も看取り、大切な人を亡くした経験もあります。ご縁があってこの話をいただいたとき
「行って」って誰かにポンと背中を押されたようなそんな感じがしました。
すっと自分のなかで行かなきゃって思ったんです。ファシリテーターは前回受講した坂本さんにもありましたが
医者でもなければ、カウンセラーでもない。
あくまでも一人の人。ケアにあたる大人はみんな一般の人。
特別な資格を取るわけではないのです。
災害や津波で大切な人を無くした子供たちには「守られているという安心」
が必要だと思います。
愛情を受け社会に羽ばたいていけるように、成長していくためには。今回講義を受けファシリテーターの役目は「寄り添うこと」だと思いました。
子供たちの気持ちを汲み取り、話を聞いて、待つ。そして沢山遊んで他愛もないことで笑い合う。
子供たちの沢山の感情を共有していけたら、いいなってすごく感じました。これから子供たちと触れあいながら、子供たちの頼れる大人として、子供たちの指針になるようなお姉さんとしてお手伝いしていけたらなと思います。
以上