「アマビエを届ける。」③〜弘前市「バンブーフォレスト」様
「アマビエを届ける。」の3回目は、弘前市でtovoのグッズを販売していただき、またフリーペーパーの配布ご協力店として、長きにわたり全国たくさんの層にtovoを広げてくれているバンブーフォレストさんです。
バンブーフォレスト 竹森 幹 インタビュー
(インタビュー日:2020年5月8日(金)・インタビュア:小山田和正)
お店は今はどんな感じで営業されているんですか?
幹「お店の入り口を開放して、空気の流れを良くして、営業時間を短縮して、また休みも増やしていますね。休みを増やした分、ウェブショップを充実させる時間に充てています。」
コロナウイルスの感染が広がって、世界がいっぺんに変わってしまった感じがします。どういう印象を持っていますか?
幹「日々刻々と状況が変化する中で、ウィルスについて、様々な情報について、これからの生き方についてなど、夫婦で夜な夜な話し合ってます。
新型コロナウイルスに影響される経済に関しては心配ですけど、ウイルス自体は心配しすぎないようにしてますね。
一種のウイルスですから防ぎようがない。これからワクチンができてくるんでしょうけど、ワクチンには頼らず自分たちで免疫力をあげて、生活していくという考えでいきたいと思っています。寝る時間を早くして、健康でいるということにシフト。
たぶん、スペイン風邪の時のようにほとんどが感染してしまうんだろうと予想した時に、ウイルスと一緒に生活するということを考えていきたいとは思います。ただ、病気を持っている方とか、高齢の方はしっかり守らなければいけないですけど。
また、この大きな世界の変動に乗じて様々な法改正が進んでいる事に危惧しています。」
なるほど。ウイルスと一緒に生きていくとした場合、お店の方はどのように変わっていくと考えていますか?
幹「うちはオンラインショップがあるので、そっちに移行している最中です。食品の取扱いが多いので、普段の食、つまりライフラインを止めてしまわないように、送料も頑張ってかなり安く設定しています。それによって、今は近所の方からも通販の注文を受けることも多くなっています。
うちのお店のお客様は、食が体を作ると考えている方が多いと思います。今、お店で扱っているような天然醸造の味噌や醤油が注目され、非常に手に入りにくくなっています。それぞれ丁寧に作りますから、できる時期というのもあり、これから更に手に入りにくい状況が続いていく旨の連絡を頂いてます。味噌と醤油というのは食生活の基盤ですから、いつも買える状態にはしておきたいんですが、それも難しくなるかもしれません。
ただ、ここからじゃないかなと思ってます。わらふぁーむの無農薬玄米なんかもネットにあげると反響がすごい。うちの店は全国からみるとほんの小さな点みたいな店なんだけど、今、オンラインショップの方にうまくシフトしていけたら、青森県産のものを始め、身体に良い美味しいものをドンドン紹介していけるから、そこを強くしていきたいと思っています。
現状の生活は正直キツイ。国がどっちに進んでいるのかというヴィジョンが非常に見えにくいこともあって、みんな不安になりますよね。今、自営業と経営者はかなりキツイ状況が続いていると思います。」
へー。今回のことがあって、急速にオーガニックな食品への流れが強くなっているんですね。
幹「経済活動が止まる一方で、環境がどんどん良くなってきている状況があるじゃないですか。
その中で、オーガニック、有機や自然栽培の農家さんたちが注目されてきていると思います。この流れって、やっぱり、みんながいろいろなこと、特に食生活を考え直す機会になってきていると思います。うちでもお付き合いのある岩木山麓しらとり農場さんや、おぐら農園さん、雲谷ト森山農園さん、前田りんご園さんを始め、を始め、沢山の農家さんがこれから更に注目されていくのではないかと予想しています。全国的にそういうものを求める人の絶対数が大きく変わってきていることを感じますね。今回のことで考えていなかったことを考えざるを得ない状況になってきています。気づかせてくれる機会になっている。
今回のことは、食を見直すきっかけにはなっているなということと、あと、農業は強いなと感じました。安いと思って輸入に頼っていると、今回のようなことがあれば入ってこないし、自給率を上げていくというのは大切なことだと思います。マスクだってそうだし。無肥料栽培家の岡本よりたかさんがおっしゃっているように、みんな自分で畑をやった方がいいんだなと思います。太陽の下で、種を撒いて、土を触って、自然に触れるというのが良いのかもしれません。物物交換とかもいいですよね。完全に昔には戻れないですけどね。」
普段の生活に関しては?
幹「基本的な手洗いうがいは接客業という事もあり普段から気をつけていましたし、最低限のことは気をつけて生活していますけど、食の話にもつながりますが、何事もとらわれすぎるのは良くないと考えています。
こだわるけど、とらわれない。ちゃんとしたもの食べて、笑って楽しんで、しっかり寝るに限りますね。大人たちがピリピリしてると、子供たちにもそれが伝わっていくし。最低限のことは気をつけながら、家族楽しくですね。
外食はしてないなー。早く『まる鐡(弘前市)』のラーメンが食べたいです。(笑)」
(終)