「アマビエを届ける。」⑨〜黒石市「松の湯交流館」スタッフ 嶋田英子様

 

アマビエを届ける。」の9回目は、黒石市「松の湯交流館」スタッフの嶋田英子さんです。
青森が好きすぎて青森に移住してきた嶋田英子さん。東京に住んでいらっしゃった時からtovoの応援をしてくださり、青森に引越ししてきた後も継続的にイベントの出店時にお手伝い頂いたり、フリーペーパーに寄稿頂いたり、さらには、あしなが育英会のファシリテーターにもなって頂いています。4月から松の湯交流館様への勤務となり、一度お伺いしなくてはと考えていました。嶋田英子さんにも、しっかり疫病退散のアマビエをお届けしました。

 


松の湯交流館スタッフ 嶋田英子 インタビュー

(インタビュー日:2020年5月14日(木)・インタビュア:小山田和正)

松の湯交流館には今年の4月1日から入社でしたよね。その頃には既にコロナの影響があったわけですよね。

英子「そうなんです。その頃は手探りではありましたけど、換気などをちゃんとしながら通常通りに開館していました。

その後、ゴールデンウィークの緊急事態宣言の期間中、5月10日までは完全に閉館していて、5月11日から通常の営業に戻っています。

市からの要請で、今は入館された方のお名前と電話番号を控えさせて頂いています。Wi-Fiがあって、子どもがゲームや勉強をしによく来るんですけど、同様に学校名や名前を記入して頂いています。

1時間ごとに退出してもらって窓を開けて換気をよくするとか、ドアノブも1回1回除菌したり、その他、自分たちで思いつくようなことは何でもやって感染対策をしています。

黒石市では感染者が出ていませんが、ここが感染経路になってしまったら黒石市全体に影響が及んでしまうので、できることなんでもやろうと思っています。」

お客さんの流れというのはどんな感じでしたか?

英子「4月の最初はまだ出入りがありました。来館者は1日40〜50人とかそんな感じでした。

観光スポットでもあるので、市外の方もいらっしゃり、駐車場の出入りも多かったです。 県外から観光でマスクもせずにいらっしゃる方もいて、もちろん心から歓迎したいところなんですけど、時間が経過するにつれ、だんだんそうも思えなくなっていきました。

学校が休校になり、暇になってしまった子どもたちがいっぱい来るのかなと思いましたけど、子どもたちもほとんど来ませんでしたね。

教室や打ち合わせ等の予約がどんどんキャンセルになっていって、ゴールデンウィークのちょっと前にはほぼ誰も来なくなりました。

ゴールデンウィーク中は、地元に昔から住んでいる方が今まで見たことがないと言うくらい、飲み屋街をはじめ町じゅうが真っ暗になっていましたね。

ゴールデンウィークが終わってからの来館者は1日10人ちょっとくらい。今はほぼ地元の方だけです。」

なるほど。今は、ほぼ地元の方だけで、観光の方がいないんですね。

英子「そうですね。

新型コロナウイルスの影響で、今年は7月の黒石ねぷた祭りや、8月の黒石よされなどの観光行事が中止になってしまいました。それに合わせたイベントもたくさんあるので、それがなくなった今、どう動こうかって考えています。

きっと今後は観光のあり方が変わりますよね。今はバスに乗ってギュウギュウ詰めで移動することがちょっと想像できないです。おじいちゃん、おばあちゃんのツアーも多かったのですが、そういうのはなくなるか、或いはかなり少なくなるような気がします。

そうなると、旅行をするなら個人でということになりますよね。万人向けではなく、個々人にピンポイントで焦点を当てていくような、そんな発信の仕方になっていくと思います。黒石市は特徴がある町ですので、可能性はあると思いますね。

ただ今回のことがあって、地元の方でも松の湯交流館を知らない方が多くいるってことを思い知らされました。松の湯交流館でオリジナルのマスクを販売したんですけど、その時に初めてこの場所を知ったという方も多かったんです。

今は、アマビエクッキーを作ってもらったり、ちょっと珍しいものを扱って話題作りをしながら、青森県内の方、特に地元の方に広く利用していただけるような工夫を続けています。」

松の湯交流館はカフェもありますよね?

「カフェは3月から休みになっていたので、もう2ヶ月たちますね。5月19日からオープンの予定です。マレーシアの方がいて、その方の監修のもと、グリーンカレーなどのエスニック料理を出しています。タピオカを出しているので中学生や高校生にもよく利用されています。」

今、何か心配なことはありますか?

英子「私は神経質で、新型コロナウイルスのようなものを嫌だなって思ってしまうタイプなんです。でも、新型コロナウイルスは全くのゼロにならないって思うし、今後も黒石市で感染者を出したくないという気持ちも強くて。自分が外に出かけて、そこの人たちを不安にさせるのも嫌だなと思いますし。

ただ、そうじゃない人もきっとたくさんいて、すぐに身軽に移動しはじめると思うんですよね。そうなった時に、自分自身が観光施設にいながら、お客様を心から歓迎できる気持ちになれるんだろうかって思うと、正直なところ不安です。そういう感覚はスタッフ間でもそれぞれ微妙に違いますよね。もちろん、黒石に来てくれた方には黒石や松の湯交流館を好きになって欲しいですし。」

黒石エール飯について聞かせてください。

英子「松の湯交流館を拠点に、黒石市内の飲食店を応援しようとはじめたのが黒石エール飯です。4月に入社してからすぐに始まったので、ちょうど入ってきた私が主に黒石エール飯の仕事をしています。今だからできることだし、非営利団体だからこそできることだなと思っています。

やり方は、弘前エール飯の担当の方にいろいろ教えてもらっています。黒石市は小さな町ですので、全部の飲食店に声をかけようということになり、すぐに飲食店リストを作って、実際に行ってみたり、電話したりして、ほぼ全店に声をかけました。

もともと、黒石市の地域おこし協力隊だったので、いろいろな店の方も知っていたし、知り合いも多かったことがとても心強かったです。ただでさえ不安な状況の中で、この場所に自分がやれることがあったのは本当にありがたいことだと思います。

いろんなお店に伺ってみて、インターネットが苦手なお店がいっぱいあるとわかったので、お店と一緒にSNSをはじめてみたり、今、ちょうど折り込み広告を作っていて、ネット環境のない方へのアプローチを始めています。

その流れで、ここでお弁当市みたいのをやりたいと思っています。あと、苦しいのは飲食店だけではないので、飲食店以外の業界にも展開していきたいと思っています。市内の事業者さんたちみんな巻き込んで、黒石市の発信力となるようなシステムを作っていきたいと思ってます。」

(終)


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