【連載記事】3.11を覚えておく雑記帳。①
最近、「記録すること」はとても価値があると思うようになった。過去の自分の、ちょっとした感情や行動は、記録しないとすぐに忘れる。その些細なことの積み重ねが、「自分そのもの」なのに、忘れるのはもったいないし、忘れたら、他人と共有することもできない。だから、「当時あったこと」をいつでも思い出せるというのは本当に貴重な気がする。
私は仙台で3.11を経験した。インフラが全て復旧するまでの約1ヶ月、日常生活の大変さを思い知った。ただ、津波や原発事故の被害にあった方からすれば、仙台市内に居た私は「被災した」とは言いづらい。それでも、当時の記憶や教訓を忘れたくないので、ここで思い出せる限りの記録を残すことにした。「震災当時、仙台市のある人はこんな風に日々を過ごしていた」ということが誰かに伝わって、これからのヒントや防災への意識へ繋がればいいな、と思う。
これは、振り返る用のメモみたいなものなので、個人の主観が大きいと思う。その辺りはご容赦を。今回はイントロダクション的な内容だけども、次回は震災の2日前、3月9日のことを書きます。
(記:しまみえこ)